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2026.07.27

国産最初期のオルゴール・ムーブメントが日本機械学会「機械遺産」に認定

約70年の時を経て米国から里帰りした、1951年ごろ製造の18弁オルゴール

ニデックインスツルメンツ株式会社が1951年ごろに製造したと推定される「国産オルゴール・ムーブメント(最初期型18弁)」が、2026年度「機械遺産」に認定されました。

認定したのは、一般社団法人日本機械学会です。

今回のムーブメントは、ニデックインスツルメンツ株式会社の前身である株式会社三協精機製作所が製造したものです。国産オルゴールの量産初期にあたる、18弁のオルゴール・ムーブメントです。

ゼンマイのカバーには「SANKYO」の刻印があります。また、社内記録が残る以前に製造された、最古級のムーブメントとされています。

このムーブメントを搭載したオルゴール木箱は、朝鮮戦争に従軍した米兵が土産として本国へ持ち帰ったものと伝えられています。

その後、米国の古道具店で購入した長野県在住の個人から、2024年11月にニデックインスツルメンツ株式会社へ寄贈されました。約70年の時を経て、米国から日本へ里帰りしたことになります。

蓋を開けると、「支那の夜」のメロディを奏でます。国産オルゴールの歴史を今に伝える、貴重な一台です。

【写真】国産最初期のオルゴール・ムーブメント(最初期型18弁)

国産最初期の18弁オルゴール・ムーブメント

国産オルゴールの発展を支えたムーブメント

1948年、諏訪地方の町工場だった三協精機製作所は、当時世界一だったスイス製品を目標に、国産オルゴール・ムーブメントの量産化に成功しました。

箱に収めたオルゴールを進駐軍兵士の帰還土産として販売したことをきっかけに人気が高まり、朝鮮戦争による特需も追い風となって、日本のオルゴール産業は大きく発展しました。

日本では、オルゴールを玩具や小物などに組み込まれる「メロディを奏でる部品」として普及させることで、新たな商品価値を生み出しました。

その後、1960年代には日本のオルゴール生産がスイスを上回り、ピーク時の1991年には年間生産数8,500万個、世界シェア90%*を記録。諏訪地方をはじめとする日本の産業成長や、戦後の外貨獲得にも貢献しました。

*世界シェア90%は、当社推計(当時)によるものです。

現在もニデックインスツルメンツ株式会社では、長年培ってきたオルゴール・ムーブメントの技術を受け継ぎ、製造を続けています。

その技術は、スタンダードなオルゴール・ムーブメントだけではありません。高級オルゴールの製造にも幅広く活かされています。

機械遺産認定品の概要

項目内容
名称国産オルゴール・ムーブメント(最初期型18弁)
認定番号機械遺産 第135号
遺産の分類Collection(保存・収集された機械)
製造年1951年ごろ(推定)
所蔵場所ニデックインスツルメンツ株式会社 本社・下諏訪事業所

「機械遺産」とは

「機械遺産(Mechanical Engineering Heritage)」は、一般社団法人日本機械学会が創設した制度です。2007年に創立110周年を記念して設けられました。

この制度では、機械技術の発展史上重要な成果を認定しています。また、国民生活や文化、経済、社会などに貢献した機械技術関連の資産も対象です。

認定した資産は保存され、文化的遺産として次世代へ伝えられます。

今回、「国産オルゴール・ムーブメント(最初期型18弁)」も機械遺産に認定されました。

国産オルゴールの量産化と普及は、日本の機械技術や産業の発展に貢献しました。今回の認定では、こうした歴史的な価値が評価されています。

機械遺産の制度や認定については、一般社団法人日本機械学会の公式サイトをご覧ください。

「ニデックオルゴール記念館 すわのね」で期間限定展示

今回、機械遺産に認定されたムーブメントを搭載したオルゴール木箱は、「ニデックオルゴール記念館 すわのね」で開催中の「夏の特別企画展」にて、2026年7月28日より期間限定で特別展示されます。

約70年の時を経て米国から日本へ里帰りした、国産最初期のオルゴール。

日本のオルゴール産業の歴史と、現在へ受け継がれる技術を知ることができる貴重な機会です。ぜひこの機会に実物をご覧ください。

機械遺産に認定された国産最初期の18弁オルゴール

展示期間
2026年7月28日(火)より期間限定
※「夏の特別企画展」会期:2026年7月1日(水)~8月30日(日)

展示場所
ニデックオルゴール記念館すわのね
(長野県諏訪郡下諏訪町5805)

開館時間
9:00~17:00

休館日
毎週月曜日
※お盆休み期間は無休

関連情報

オルゴールの魅力をもっと知る

国産オルゴールの歴史を今に伝える、貴重な一台です。オルゴールの歴史や仕組みについては、ニデックオルゴールショールームのコラムページでもご紹介しています。ぜひあわせてご覧ください。

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